気になる感染症 エボラ出血熱

エボラ出血熱

エボラ出血熱は、エボラウィルスが傷口や粘膜などから
体内に侵入(感染)して引き起こされる病気です。
症状が出ている患者さんの体液等(血液、分泌物、吐物・
排泄物など)等が、粘膜(口腔、鼻腔、眼などの粘膜)や
傷口等に接触した場合に感染
する為、空気感染のように簡単に伝播する感染症ではないようです。
一般的に、症状のない患者さんからは感染しない様です。
潜伏期は、2~21日(通常は7~10日)
主な症状は、突然の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などから
始まり次いで、腹痛、嘔吐、下痢など。進行すると消化管
や口腔、歯肉、鼻腔、結膜など全身から出血。
治療は、主に対症療法。
予後は、致死率が50~90%で、回復した場合は抗体が出来る。

エボラ出血熱の発生国の渡航暦があり、発熱の症状が出て
いる方はまず、最寄の保健所に連絡することが大切なようです。
設備の整っていない医療機関での受診は、感染拡大のリス
クが高くなるため、保健所の指示に従って行動することが
大切になります。


まとめ

病原体
エボラウィルス

潜伏期
2~21日(通常は7~10日)

感染経路
傷口や粘膜などから体内に侵入
症状が出ている患者さんの体液等(血液
分泌物、吐物・排泄物など)等が、粘膜
(口腔、鼻腔、眼などの粘膜)や傷口等に接触して感染。
エボラウイルスに感染した野生動物(コウモリ、サル等)との接触。
*一般的に、症状のない患者さんからは感染しない。

主な症状
突然の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛など
から始まり、次いで、腹痛、嘔吐、下痢など。
進行すると消化管や口腔、歯肉、鼻腔、結膜など全身から出血。

予後
致死率 50 ~ 90%
回復した場合は抗体が出来る。

予防
手を洗う、病人・動物との接触を避けるなど


■気になる感染症 項目一覧
ジカ熱
中東呼吸器症候群(MERS)
エボラ出血熱
デング熱
手足口病
風疹
梅毒


参考文献
 インターネット
  厚生労働省HP内
   エボラ出血熱について
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola.html
   エボラ出血熱の国内発生を想定した行政機関における基本的な対応について PDF
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20141024_02.pdf
   エボラ出血熱に関するQ&A
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html






記事まとめ 2014/11/6 12/6