具体的な対策

基 本 的 な 対 策

・うがい、手洗いの励行
・マスクをする
・人ごみはなるべく避ける。
・部屋の温度は20度~25度くらい、
・湿度は60%~80%
・バランスのとれた食事、特にビタミンCは多目に。
・過度なストレスを避ける。
・睡眠を十分にとる。 
・規則的な生活を送る 
・インフルエンザの場合は予防接種 など


睡 眠 の 効 果

経験則として、風邪に罹った時、ぐっすり眠った後は風邪の症状が
軽くなっていることがよくあります。風邪以外にも体調を崩したり
食欲がない時も、ぐっすり眠ったあとは症状が軽くなっている感じ
がします。
良く眠れるということは、心身の健康には欠かせない要素になります。
睡眠でも浅い眠り、途中で何度も目が覚める、悪い夢をみてうなさ
れる、良く眠れないなど悪い眠りの場合は、心身ともに疲れている
場合が多いような気がします。ぐっすりと良く眠れる人は、心身共
に健康な場合が多いのではないでしょうか。

寝ている間でも、体の各機能は常に活動しているわけですが、自律
神経の中の副交感神経が優位に働きます。日中仕事や家事など体や
脳を動かしている時は主に交感神経が優位に働いている様です。
脳や体がリラックスしている時は、主に副交感神経が優位に働いて
います。
心身がリラックススしている場合は、免疫力が高まるといわれてい
ます。又、睡眠中は成長ホルモンが多量に分泌されます。このホル
モンの働きは、子供の成長期にだけ大切な役割を果たすのではなく
大人になってからも重要な働きをしています。
主な働きは、脂肪や糖質、蛋白などの代謝を円滑にします。
各代謝が活発に円滑に行われてる場合は、免疫力も高まります。
このホルモンの分泌を増やすには睡眠と適度な運動が大切なようです。
運動は15分ほどのウェイトトレーニングなどの後、分泌が多くな
るようです。
眠りに入って約30分ほどしたら、分泌が多くなり約3時間続く様
です。
ぐっすり眠ることが免疫力を高めるもっとも簡単な方法の一つの様
な気がします。



休 養 の 大 切 さ

仕事でも主婦業でも介護でも、休養なしにずっと働き続けることは
困難です。仕事の質も量も低下してきますし、心身ともに疲弊し、
肉体的にも精神的にもストレスが溜まってきます。
ストレスが溜まると免疫力も低下し病気にかかりやすくなります。
寒い時期に疲れが溜まってくると、よく風邪をひく方もいらっしゃ
るのではないかと思います。
休養は心身を休めて、英気を養うことですが、人それぞれの休養の
仕方が色々あると思います。
例えば、家でテレビを見たり、ゲームをしたり、本を読んだり、
ゆっくり寝ていたり、外で好きなスポーツをしたり、旅行、映画、
レジャー施設に行ったり等、様々な休養のとり方があると思います。
効果のある休養のとり方は人それぞれあると思いますが、要は休養
をとった後に、心身共に活力が湧いてくるかどうかだと思います。
以前看護師の仕事をしていた時は、気のあう友達とよく旅行をして
いました。シーズンを避けて自然の多い場所を選んで行っていまし
たので、ゆっくりのんびり旅を楽しむことが出来ました。
人ごみを避けて、自然とふれあうことで、心身ともに癒されて行く
ような感じでした。
休養後は仕事に戻るのが正直嫌なときもありましたが、肉体的には
とても楽になって、体が軽くなっていたような気がします。

看護師の仕事をしていた約10年間は、殆ど風邪やインフルエンザ
には罹ったことはありませんでしたが、専業主婦になって、子育て
に追われるようになってから、風邪をひくようになりました。
年齢のせいもあるかもしれませんが、主婦業はなかなか休みがとれ
ず、気軽に旅行にも行けないのが原因?かもしれません・・・


免疫力を高めるには?

風邪やインフルエンザだけではなく、他の病気に対しても免疫力を
高めることはとても大切になります。
免疫力が高くなると、自然治癒力も高くなります。

◎免疫力とは?
免疫力とは簡単に言うと、病原菌や異物などが体内に侵入してきた
ときに体を守ってくれる自己防御能力です。
免疫に関わる物質や細胞には、抗原、抗体、リンパ球(T細胞、
B細胞、NK細胞)、マクロファージーなどがあります。

◎免疫力を高める方法は?
規則的な生活、バランスのとれた食事、適正な睡眠と休養など
これだけでも実践すると免疫力は高くなります。
朝起きて、三食きちんと食べて、日中は仕事や家事などで体や脳
を動かして、夜はぐっすり眠る、という極当たり前の日常生活の
リズムが、人間の体にはとても大切なようです。

◎食事
普段より少し多めにビタミンCを多く含んだ食物を摂る。
ミカンやイチゴなどの果物。又、サツマイモやジャガイモなどに
含まれているビタミンCは熱に強いとされています。
体を冷やさないようにする。
体温が低下すると免疫力も低下してきます。
体を温めてくれる食材には、ショウガ、ネギ、ニンニクなどがあ
ります。
バランスのとれた栄養に関しては、蛋白質、脂質、糖質、ビタミン
ミネラルなどの栄養素を3食とりいれる事になりますが、簡単な例
をあげると、ご飯又はパン 味噌汁又はスープ、魚又は肉料理、
サラダ又はおひたし、デザートなど5品あれば理想的です。
忙しい方は、栄養補助食品やサプリメントなどを利用されるのも
一つの方法だと思います。

風邪に良い食品の例
ショウガ紅茶  金柑の蜂蜜煮  ネギ
サツマイモご飯  大根アメ  卵酒  焼き梅干し


◎適度な運動
適度な運動は、細胞を活性化して新陳代謝を円滑にします。
新陳代謝が円滑なると免疫力も高まります。

◎睡 眠
睡眠不足は、心身ともにストレスをかけることになります。
適度な睡眠、6時間から8時間ぐっすり眠ったあとは、体も気分も
スッキリします。
睡眠中は副交感神経が優位に働き、免疫力が高くなるといわれています。

◎休 養
心身ともにリラックスさせることが大切になります。
体を解し、気分転換をはかることでリラックス効果は高くなります。
リラックスしている時は、副交感神経が優位に働いていることが多
く免疫力を助けてくれます。

◎その他
笑う。
笑うだけでも免疫力が高まるといわれています。

入浴。
ぬるめのお湯にゆっくりつかると、副交感神経が優位に働きます。

日光を浴びる。
寒いときも風がない日に外に出て日光を浴びると、体の芯まで温か
くなります。

以上です。

調べれば他にもいろいろあると思います。
人間はとてもデリケートなところもあるので、仕事や家事、育児、
介護など様々な理由で肉体的、精神的ストレスがどうしても強くな
る時もあります。そういう時は食欲がなくなったり、夜眠れなかっ
たり、疲労感が強くなったり・・・とリズムが崩れてしまうときも
あります。
寒い時期は体温も低下しやすい為、免疫力も弱くなりがちです。
又、冬はインフルエンザウィルスなどが活発になる時期で感染しや
すくなります。
疲れが溜まったかな? 体がきついな、いつもより体調がおかしい
な・・・と感じたら早めに休養をとって、温かい食事をとり、寝る
前にお風呂に入って、早めに就寝されることをお勧めします。



鼻づまり対策

◎鼻を温める方法
・鼻全体を温かいタオルで温める。
・洗面器に熱いお湯を入れて湯気を吸う。
お湯が冷めないよう湯気が逃げないようにバスタオルで頭ごと覆う
★熱傷には気をつけて下さい。

◎ツボを指圧
・頭の天辺にある「百会(ひゃくえ)」というツボを指圧。
*親指で強めに頭の芯に向けてグイッと押します。
・「百会(ひゃくえ)」から額寄りに親指1本半ほどの所の
「前頂ぜんちょう」を百会同様に押す。

◎ア ロ マ
・ペパーミントやユーカリの香りで鼻づまりが解消することも。
・上記の精油を1滴ほど垂らしたハンカチなどを常備しておくか、
ネクタイやスカーフ、マフラーなどにも精油を1滴おとして、仕事
や外出先で利用されると、快適に過ごすことができるかもしれません。
・夜は枕や掛け布団などに精油を1滴ほど垂らして寝ると、ぐっす
り眠れます。

続きはこちらです→ インフルエンザ脳症について




◇参考文献
インターネット
厚生労働省HP内
インフルエンザの基礎知識
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf
今冬のインフルエンザ総合対策について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/
インフルエンザ(総合ページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html
インフルエンザに関する報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
インフルエンザ予防のために~手洗い・マスクのススメ)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7362.html?t=46&a=1
マメたろうとインフルエンザ(キッズ向け)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7361.html?t=46&a=1
インフルエンザ対策の啓発ツール集
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省HP内)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
インフルエンザ脳症ガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf

国立感染症研究所ホームページ内
『インフルエンザ流行レベルマップ』
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html

書籍
最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)