海外で注意すべき感染症 ジフテリア

ジ フ テ リ ア

※海外だけではなく国内でも感染の可能性はあります。

病原体
ジフテリア毒素を出すジフテリア菌

潜伏期
通常2~5日

感染経路
飛沫感染
人から人へ感染

主な症状
感染部位により症状は異なる。
咽頭、扁桃ジフテリアの場合は、初期は
発熱、咽頭痛、嚥下痛など。
特徴としては、咽頭や扁桃周辺に白色か
ら灰白色の偽膜を形成。
重症の場合は、気管や気管支などの粘膜
にも膜を形成し、呼吸困難や気道閉塞の危険がある。

予後
気道系のジフテリアの場合の死亡率は5~10%
毒素が心臓や副腎、末梢神経系に達した
場合は、心不全や血圧低下で死に至ることも。
心筋炎の合併症を起こした場合は、最も予後が不良。
末梢神経系の場合は比較的予後は良好

予防
予防接種
日本では、三種混合ワクチン(DPT ジフテリア・百日咳・破傷風)
二種混合ワクチン(DT ジフテリア・破傷風)

その他
牛や羊などの常在菌の中にジフテリアの
類似疾患を引き起こす病原体もある為、注意が必要。
牛や羊などとの接触や生の乳製品の摂取
などが感染源となり類似の症状を呈する症例もあるようです。

☆予防接種の詳細⇒ジフテリアトキソイド ワクチン

 

■海外で注意すべき感染症 項目一覧
A型肝炎 黄 熱 狂 犬 病
ジフテリア 日本脳炎 破 傷 風
B型肝炎  ポ リ オ  麻 疹


参考文献
 インターネット
  厚生労働省検疫所
   http://www.forth.go.jp/index.html
  国立感染症研究所
   http://www.nih.go.jp/niid/ja/
  ウィキペディア

 書籍
 「よくわかる微生物」医学芸術社
 「ナースのための感染症対策マニュアル」文化放送ブレーン
 「医学大辞典」医師薬出版株式会社