細菌性の食中毒 サルモネラ菌

特 徴

症状が良くなっても、便から菌が排出され続けることがある。
*長期間保菌者になることもある。

乾燥に強い。
熱に弱い。
菌の量が少なくても感染して発病することもある。


存在している場所

人、家畜、ペット、ねずみ、鶏などの腸管に広く存在。
川、下水、湖など自然界にも分布。


感 染 経 路

菌の付着した手指、調理器具、食肉や卵、ペットなどを介して経口
感染。
加熱不足の肉や卵、魚などから感染。
原因食品としては、肉、卵、魚介類、乳及びそれらの加工品、生菓
子、サラダなど。
*近年では、鶏卵や鶏肉を介して感染する例が増加。


発生しやすい時期

夏から秋にかけて多い。


潜 伏 期

6~48時間
菌の種類によっては、3日~4日


主 な 症 状

嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱
重症になると、38℃以上の発熱、頻回の水様性の下痢、血便等


経 過 ・ 予 後

健康な成人が感染した場合は、軽症で回復することが多い。
一般に、1週間ほどで回復。
小児や高齢者、抵抗力の低下している方、病人などが感染した場合
は重症になり易い。


治 療

吐き気や痛みなどに対する、対症療法。
脱水が疑われる場合は輸液。
必要に応じて抗生物質の投与。
*軽症の場合は投与しない場合も。


予 防

肉や卵、魚などは十分に加熱する。
*75℃以上、1分以上加熱

食べる前や調理する前は十分に手指を洗う。
肉や卵、魚、野菜などの生鮮食料品購入後すぐに冷蔵保存。
なるべく新鮮なうちに食べる。
卵は割ったらすぐ食べるようにする。
*卵を生で食べる時は新鮮なものを。
*割ったら冷蔵庫内でも放置しておかない。

生の魚や肉などの付着したままの、まな板や包丁は使用しない。
*生野菜などは先に切っておく。

調理器具の使用前後は十分に洗浄する。
*熱湯消毒や洗剤での洗浄、消毒など。

ペットなどを触った後は、必ず石鹸と流水で手指を十分に洗う。
ミドリガメを飼っているご家庭や幼稚園、学校などでは子どもへ
の感染が問題になることがあります。気をつけて下さい。
小さい子や高齢者の方が感染すると、重症化する場合があります。
ペットに触った後は必ず石鹸で手指を十分に洗って下さい。




  食中毒 項目一覧


◇参考文献
インターネット
国立感染症研究所感染情報センターHP内
感染症の話(サルモネラ感染症)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k00-g45/k00_48/k00_48.html
食品安全委員会HP内(サルモネラ菌)
http://www.fsc.go.jp/sonota/salmonella.pdf
厚生労働省HP内(正しく知ろう食の安全)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/kodomo/dl/02.pdf
農林水産省HP内
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/salmonella.html