梅雨対策

カビが原因で引き起こされる病気

梅雨といえば家の中ではびこるカビが気になります。カビが原因で
引き起こされる病気について簡単にまとめてみました。

●家の中で多いカビ
家の中で多いカビにはクロカビ、アオカビ、コウジカビ等がありま
す。カビやカビの胞子に触れたり、空中に漂うカビの胞子等を大量
に吸ったりすると体に悪影響を与えることもあリます。

●アレルギー反応
アレルギー性気管支喘息、皮膚炎、鼻炎、結膜炎、胃腸炎、夏型過
敏性肺炎、アレルギー性気管支肺、アステルギルス症などがありま
す。
 
●夏 型 過 敏 性 肺 炎 
トリコスポロンというカビを、知らず知らずのうちに大量に吸い込
むことによって、咳や痰・発熱などの軽い風邪のような症状で始ま
る事が多いようです。
放っておくと呼吸困難などを伴う肺炎の症状を呈することもありま
す。
台所や浴室、ホコリの多い場所、通気の悪い床下(地下室)、エア
コン内部にも多く存在するのがこのカビです。
原因となる環境から離れると症状が治まるのが特徴です。

●真 菌 症 
真菌によって引き起こされる疾患には水虫、オムツかぶれ、たむし
カンジダ症、肺に病変を作るアスペルギルス症、脳や中枢神経に迄
辿りつくクリプトコッカス症などがあります。

●発 が ん 性 
主に食物に繁殖するカビから出るカビ毒です。
発ガン物質と言われているのがカビ毒のアフラトキシンです。
中でもアフラトキシンB1は天然物の中で最も強力な発ガン性を持
っているようです。
アフラトキシンは主に輸入品のとうもろこし、ナッツ類、香辛料等
にはえるカビからでるカビ毒です。
国内ではアフラトキシンが検出された食品は、食品衛生法によって
管理されています。

●その他
肝機能や腎機能障害を引き起こすこともあるようです。



カ ビ 対 策

エアコン
運転開始30分ほどは窓を開けて、エアコンの中のほこりやカビの
胞子などを飛ばします。
エアコンを切る時は、30分ほど送風にして、中を乾燥させます。
出来れば月に1回はフィルターの掃除をします。

風呂場
窓を開け風通しを良くします。換気扇も一緒に回すと効果が大きく
なります。
石鹸などの泡はきれいに水で洗い流しておきます。
出来れば乾いたタオルなどで水気を拭き取った後に、風通しを良く
すると万全です。

台所
調理や食器洗いなどが終わったら水気は出来るだけ拭きとっておき
ます。
カビの栄養源を残さないように残飯などは取り除きます。
換気扇をしばらくつけっ放しにしたり、窓を開けて風通しを良くし
ます。

その他
除湿器やエアコン等を利用して部屋を乾燥させることが有効になり
ます。
晴れた日は外気をあて風通しを良くし、埃が溜まっているところを
掃除します。
エアコンや掃除機などのフィルターは使用する前にきれいにしてお
きます。


カビが特に発生しやすい環境は、湿度が65%以上、温度が20度
以上の環境下になる様です。 
カビの栄養源もたくさんあり、食べ物はもちろんですが、石鹸類
木材、畳、布、ほこりやアカ、フケ、ダニの死骸、接着剤、金属類
など様々です。

梅雨の時期はかねてより掃除をまめにしたほうがいいようです。 


◇参考サイト
インターネット
厚生労働省HP内
応急仮設住宅生活における真菌(カビ)及びダニ対策について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/270710.pdf
食の安全推進アクションプラン
http://www.mhlw.go.jp/topics/0101/tp0118-1.html#no5