細菌性の食中毒 カンピロバクター

特 徴

ノロウィルスに次いで、患者数が最も多い。
発生件数では、一番多い。
空気中では発育できない。
乾燥に極めて弱い。
熱に弱い。
菌の数が少なくても感染し発病。


存在している場所

ウシ、ヒツジ、ニワトリ、野鳥、野生動物などの腸管内。


感 染 経 路

菌が付着した食品や手指などを介して経口感染。
主な推定される原因食品として、鶏肉(レバーやサシミ、タタキ
など)、牛生レバー、加熱不足の調理品、飲料水、生野菜など。


発生しやすい時期

5月から6月が最も多い。
*1年を通して発生している。


潜 伏 期

2~7日


主 な 症 状

下痢、腹痛、発熱、嘔吐、悪心、倦怠感、頭痛 など。
粘液便や血便が見られることも。


経 過 ・ 予 後

予後は良好。
多くの場合は1週間で自然治癒。
重篤例や死亡は稀(子供や高齢者、抵抗力の弱い人は注意が必要)

☆感染から1~3週間後にギラン・バレー症候群 (GBS)を発症す
る事例も報告されている。
主な症状は運動神経の障害で、筋力の低下や麻痺、重症例では呼吸
筋の麻痺などがある。


治 療

特別な治療は必要としない。
重症例では、輸液や対症療法と抗生剤などの投与。


予 防

食肉は充分な加熱処理(中心部まで75℃以上で1分間以上)
調理器具などの洗浄、消毒、乾燥。
手指の手洗い。
生野菜などは十分に水道水で洗い流す。



  食中毒 項目一覧


◇参考文献
インターネット
国立感染症研究所感染情報センターHP内
感染症の話(カンピロバクター感染症)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k05/k05_19/k05_19.html
食品安全委員会HP内(カンピロバクター)
http://www.fsc.go.jp/sonota/campylobacter.pdf
厚生労働省HP内(正しく知ろう食の安全)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/kodomo/dl/02.pdf
厚生労働省HP内(カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)
http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/campylo/index.html
農林水産省HP内(カンピロバクター)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/campylobacter.
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