細菌性の食中毒 ウェルシュ菌

特 徴

発生件数は多くはないが、患者数が多いという特徴がある。
体内(腸管内)で増殖し毒素(エンテロトキシン)を出す。
熱に強い芽胞を形成する。
空気を嫌う。
大量調理や多種多様の煮込み料理が原因。


存在している場所

人や動物の腸管内、河川、海、下水、土壌など自然界に広く分布。


感 染 経 路

食品や手指などを介して経口感染。
原因食品としては、肉や魚介類を使用した大量調理や多種多様の煮
込み料理(カレー、シチュー、肉団子、煮物、給食 など)


発生しやすい時期

季節はあまり関係ない。


潜 伏 期

6~18時間
殆どが12時間以内


主 な 症 状

下痢と腹痛(軽症が殆ど)、腹部膨満感。
嘔吐や発熱は稀。


経 過 ・ 予 後

予後は良好。
通常は1~2日程度で回復。


治 療

特別な治療はない。
対症療法
抗生物質は症状は軽いことが殆どな為、通常は使用しない。


予 防

加熱後すぐに食べる。
加熱後は放置せず、冷所保存。
大量に調理した場合は、小分けして冷所保存。
室温で放置して置かない。



  食中毒 項目一覧


◇参考文献
インターネット
国立感染症研究所感染情報センターHP内
感染症の話(ウエルシュ菌感染症)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k06/k06_33/k06_33.html
厚生労働省HP内(正しく知ろう食の安全)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/kodomo/dl/02.pdf
農林水産省HP内(ウェルシュ菌)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/clostridium.
perfringens.html